
稲田 健心/長崎大学多文化社会学部1年
KENSHIN INADAいなだ けんしん
この度、ナガサキ・ユース代表団の一員として活動させていただくことになりました、長崎県五島市出身、長崎大学多文化社会学部1年の稲田健心と申します。私は、これまでの学業や課外活動を通して、多様な文化や価値観に触れ、互いの違いを尊重しながら共に生きることの大切さを学んできました。特に、核兵器の問題や平和のあり方について考える機会を重ねてきたことから、戦争経験者だけでなく、私たち自身も、平和を次世代に受け継いでいく責任があると強く感じています。
ナガサキ・ユース代表団としての活動は、単なる学びの場にとどまらず、世界へ向けた長崎の声を発信する重要な使命を伴うものであると感じています。被爆地の若者として、戦争の惨禍と核兵器の非人道性を正しく伝えるとともに、同世代だからこそ共有できる思いや視点を活かし、国内外の人々と平和の価値を分かち合いたいと考えています。
今後の活動を通して、自分の言葉で平和を語れる力を培うと同時に、学んだことを地域や大学、そして世界へ還元していくことを目指します。代表団の一員としての責任を胸に、精一杯努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

桑原 和花/長崎大学環境科学部3年
WAKA KUWAHARAくわはら わか
はじめまして。長崎大学環境科学部3年の桑原和花と申します。福岡県出身で、大学入学を機に長崎に移り住みました。1年次修了後には休学し、約10か月間カナダに留学しました。そこでの経験がこのナガサキ・ユース代表団に参加するきっかけとなりました。カナダは多様な移民を受け入れる国であり、さまざまな国の人々と交流する中で「広島や長崎に行った」と語る人も多く、原爆投下の出来事が世界でも強く認識されていることを実感しました。
原爆について歴史や意見を尋ねられた際には、英語で誤解なく伝えることや、一方的に偏って聞こえないよう表現することの難しさから、思うように答えられませんでした。戦争には双方の責任があると考えるからこそ、慎重に言葉を選ぶ必要を感じたのです。
それでも、日本は唯一の戦争被爆国であり、日本人として原爆や戦争の恐ろしさを伝える使命があると強く感じました。長崎が最後の被爆地となるよう、ナガサキ・ユース代表団の一員として、様々な活動を通して、平和の発信に取り組んでいきたいと思います。

坂元 あゆ子/長崎大学多文化社会学部1年
AYUKO SAKAMOTOさかもと あゆこ
皆様こんにちは。長崎大学多文化社会学部1年の坂元あゆ子と申します。私は、被爆三世として長崎で生まれ育ち、高校生の頃からピースボランティアや高校生一万人署名活動など、様々な平和活動に取り組んでまいりました。しかし、私を含め多くの人・団体が核兵器を廃絶しようと活動しているにも関わらず、国際社会では核を用いた国同士の牽制が続いており、いつ核兵器が使用されてもおかしくない状況に陥ってしまっています。戦後80年の今が、核について様々な考えを持つ人々と腰を据えて対話すべき時ではないでしょうか。その際、核兵器の廃絶を単なる「理想論」として終わらせるのではなく、これからの社会に重要かつ実現可能な目標であることを広く認知してもらうことが必要になります。ナガサキ・ユース代表団の活動を通して、そのような対話をすすめるための知識を身につけるとともに、若い世代が平和について考えるきっかけを作る場を持ちたいと考えております。これから1年間、どうぞよろしくお願いいたします。

佐々木 文葉/長崎大学薬学部2年
AYAHA SASAKIささき あやは
こんにちは!長崎大学薬学部薬学科 2 年の佐々木文葉と申します。広島で育ち、大学進学を機に長崎に来ました。PLabのPeace Buddyとして平和公園やその周辺の被爆遺構の案内を始め、長崎の被爆を初めて学びました。ガイドで私の被爆者の祖父母の話や広島の平和教育で学んだことを話していると、全国からの修学旅行生・世界からの観光客の方は原爆がもたらした苦しみや痛みに触れ、ボロボロと涙を流されていました。原爆が人間に何をもたらしてしまったのか、その非人道性に、涙を見て初めて気づいたのです。この経験から、もう誰にも核兵器を理由に涙してほしくないと心から思うようになりました。
私が活動してかいた汗1滴が、誰かの涙を1滴減らす。そう信じてこれまで平和活動に向き合って参りました。これからは核兵器廃絶という達成可能なゴールに向けて、ガイドで培ってきた「伝える力、人をつなぐ力、仲間を増やす力」を活用してユース第 14 期生として邁進してまいります。色々な困難や壁に見舞われても、自分やユースみんなでできることは何か模索し続けます。応援してくださる方、そして想いを受け取ってくれる次世代に勇姿をお届けしたいです。薬学生として人を救う科学と人を傷つける科学の両面に向き合って参ります。

嶺井 花音/長崎大学多文化社会学部1年
KANON MINEIみねい かのん
はじめまして。長崎大学多文化社会学部 1 年の嶺井花音と申します。私は沖縄県出身で、大学進学を機に長崎にやって来ました。悲惨な沖縄戦の歴史をもつ沖縄で小さい頃から平和教育を受けてきたこともあり、平和への想いは人一倍強いと感じています。また、大学生になって、長崎大学だからこそ挑戦できることをしたいと考えていました。その中で出会ったのが、ナガサキ・ユース代表団です。
私は、唯一の被爆国である日本の学生として、最後の被爆地である長崎を代表する学生として、そして沖縄戦の歴史を背負う沖縄出身の学生として、私にしか伝えられないメッセージを世界に発信していきたいと思っています。私は長崎県外出身であり、核兵器廃絶を訴えるに足るほど核兵器問題に関する知識はまだ十分ではありません。しかし、その分人一倍努力し、自主学習や勉強会を通じて理解を深め、自分の意見をしっかりと確立していきたいと考えています。そして、メンバーと協働しながら最善策を模索し、平和に向けて精一杯取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

森山 由里/長崎大学工学部2年
YURI MORIYAMAもりやま ゆり
初めまして。長崎大学工学部2年の森山由里と申します。私は福岡県出身で、大学進学を機に長崎へ来ました。私が平和を自分事として考えるようになったのは、中学生の時、参加予定だった日韓親善交流事業が反日感情の高まりで中止となった経験からです。国家間の対立を初めて身近に感じ、日本に暮らす限り、戦争に対して無関心に陥りがちな現状に気づきました。だからこそ、唯一の被爆国に生き、さらに被爆地である長崎で学ぶ私が、その現実を学び、自分の言葉で発信することに大きな意味があると考えています。私は高校時代、山岳部に所属し、インターハイに出場することができました。登山競技は4人1チームで行われ、チームワークが重要です。私はこの経験から、自分の意見を持ちながら他者の考えを取り入れ、協力して成果を出すことの大切さを学びました。今回の国際会議やグループ活動でも対話を広げ、相互理解を促す役割を果たせると考えています。私はナガサキ・ユース代表団の一員として、戦争に対する「無関心の壁」を低くし、核廃絶と平和の実現に向けて尽力して参ります。どうぞよろしくお願いいたします。