核兵器廃絶長崎連絡協議会 PCU-Nagasaki Council

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核兵器廃絶⻑崎連絡協議会(PCU-NC)事務局
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【戦後・被爆80年企画】 国際人材育成プロジェクト「対話で平和を組み立てる」

戦後・被爆80年にあたり、核兵器廃絶長崎連絡協議会は、イギリスのシンクタンクBASICと協力の上、対話を通じた国際的な平和人材育成プロジェクトを立ち上げました。

被爆者の数が年々減少し、一般市民の核兵器の問題に対する関心も年々薄れてきています。そうした中で、このプロジェクトは、これまで行われてきた「記憶の継承」の取り組みを生かしつつ、次世代が更に発展させていけるよう、平和への想像力と共感力を高める対話を通じた長崎発の新たな国際的な平和人材育成プロジェクトとなることを目指しています。

  • プロジェクトに参加する若者
    • 日本人8名(長崎大学多文化社会学部、経済学部、環境科学部、医学部、長崎大学大学院多文化社会学研究科の学生)
    • BASIC(注1)のEVN(注2)プログラムから選ばれた9名(国籍は、カザフスタン、マレーシア、レバノン、ジンバブエ、メキシコ、カナダ、米、ロシア。核関連の分野で7年以内の研究・活動実績を有している若者)
  • プロジェクトの詳細
    • 「核兵器を含むリスクから人類と地球を守るために、それぞれの世代が果たさなければいけない責任とはなにか」をテーマに平和への想像力と共感力を高める対話を通じた研究会を行い、報告書をまとめ来年3月に長崎にて報告会を行います。
    • フォーマット:
      1. 「核兵器を含むリスクから人類と地球を守るために、それぞれの世代が果たさなければいけない責任とはなにか」というテーマの下、以下の3つのトピックを設定し、トピック毎にワーキング・グループを作って研究を行います。
        1. 新興技術と核兵器(Emerging technologies and nuclear weapons)
        2. 被爆地としての長崎の役割(Role of Nagasaki as a city experienced nuclear bombing)
        3. 気候変動と核兵器(Climate change and nuclear weapons)
      2. 各ワーキング・グループは、BASICのEVNメンバーから3名、日本の若者・若手研究者2~3名、メンター1名(RECNA教員)、BASICの専門家1名の計7~8名で構成されます。
      3. 大まかなスケジュール
        • 7月15日全体会合(顔合わせ)と第1回ワークショップをオンラインにて開催しました。
        • 7月後半から8月にかけて、各ワーキング・グループが研究課題を設定し、研究活動を開始します。
        • 8月から10月にかけて、オンラインでの勉強会ややり取りを通じ、研究課題に基づく研究活動を行い、10月末までに報告書案を作成します。
        • 10月末の第2回ワークショップ(オンライン)にて報告書案を議論、12月中旬の第3回ワークショップ(オンライン)にて報告書の最終調整を行い、12月末、報告書を完成させ、BASICの編集チームに提出します。
        • 2026年3月14日(土)・15日(日)(予定)、長崎にて対面のワークショップと報告書発表会を行います。

    (注1)BASICはイギリスに所在する独立系非営利シンクタンク。BASICは1987年の設立以来、BASICが有するネットワークと専門知識を駆使し、対立する国同士、人同士の対話・交流を促進し、世界的にも高い評価を得てきている。BASICは「人類と地球の生態系を、核リスクと相互に関連する安全保障上の脅威から世代を超えて守ること」をその使命として掲げており、戦略的対話、包摂的国際安全保障、核の責任、核リスク削減と題したプロジェクトを実施してきている。
    (注2)EVN(Emerging Voice Network)は、BASICが行っているプロジェクトの一つで、核兵器の問題に関して潜在的可能性を持つ世界中の若手研究者のグローバル・デジタル・ネットワーク。若手研究者の間での持続的な対話を可能にし、共同での問題解決を促進するネットワークを構築するプロジェクト。EVNは2020年以降、イベント開催や出版物の発行、アウトリーチ活動を通じてネットワーク作りを行ってきた。メンバーは約350人。

    【ご参考】